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ごあいさつ

財団法人 自動車事故被害者援護財団
会長 木村睦男
わが国の自動車の発達は著しいものがあり、いわゆる車社会と呼ばれており、その自動車の保有台数7千万台時代を迎えるに至りました。しかしながら、反面においては、これら自動車の運行に伴って様々な弊害が発生し、深刻な社会問題となっております。
特にそのなかでも一瞬の内に父や母を自動車事故で失った交通遺児家庭の悲劇はその最たるものと言えるでしょう。
時代を担う子弟が育成される基本的な場である家庭がこうした状態にあることはまことに憂慮すべき緊急の問題であります。
幸いにも国等においてこれらの家庭を援護する公的な制度が設けられておりますが、予算・制度等などの制約もあって公的制度のみでは万全を期することは困難な状況にあります。
このような趣旨から私達、車社会に生きる関係諸団体が発起人となり、昭和59年9月運輸省・厚生省共管の財団法人自動車事故被害者援護財団を設立いたしました。
皆様方の暖かいご理解とご支援を心からお願い申し上げます。

 

 

 

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